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zoom RSS 「死に行く者へのため息ひとつで」

<<   作成日時 : 2016/08/14 15:07   >>

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今回も音源がなく申しわけないことであります(わたしの責任ではないですが)。


「死に行く者へのため息ひとつで」(Un sospir a chi si muore)HWV174


この作品はソプラノ用のコンティヌオ・カンタータで、アリア→レチタティーヴォ→アリア という短い楽章編成のものです。
作曲年代は、おそらく1709年にフィレンツェかヴェネツィアで成立したものであろう、ということらしい。
音源なしとは書きましたがヨウツベには、冒頭アリアの最初の2行(A部分)と、別の演奏で最終アリア(これはダ・カーポもして曲の全部)が出ています。このアリアだけで5分強ありますので、全体の演奏時間はおそらく10分程度か。

歌詞大意。

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「恋に疲れてもう死のう」などと考えている男性(おそらく片想い)が主人公です。冒頭のアリアと次のレチタティーヴォでは、死ぬ前にせめてため息くらいは聞かせてくれ、そうすれば苦しみがかなり緩和されるから、と彼女に泣きを入れています。
なかなか可哀想なやつだと同情して、彼のためにため息くらいは頼むよ、と彼女に申し入れしたくなるようにもなりました。
しかし終曲のアリアでは、彼女からため息さえもらえば希望が出てきて、死ぬことは考えない、というような意味のことを言っているわけです。本気じゃないのか。これでは、自分の思いどおりにならない場合に、ヤだもう死んでやる、とダダをこねる小僧とかわりありません。一瞬でも同情して損したぞ。

ベルギーの画家 Pierre Olivier Joseph COOMANS(1816-1889)の作品「A Young Woman of Leisure」。
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恋の対象がこの絵のような女性なら、周囲で男が、「惚れたはれた」だの「死ぬ死ぬ」だの「ため息を」だのとほざいても、「我関せず」とのんびりしているにちがいない。
これは相手が悪かったかもしれないです。




参考資料

書籍
ELLEN T. HARRIS「Handel as Orpheus」HARVARD UNIVERSITY PRESS(2001)





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