ヘンデルのカンタータ  歌詞の意味を考える

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zoom RSS 「そのうち君は満足するよ」

<<   作成日時 : 2016/06/25 16:30   >>

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この作品も残念ながら音源がありません。これまでに録音されたことがあるのでしょうか。まあ、どこかで演奏されたことくらいはあると思いますが。


「そのうち君は満足するよ」(Sarai contenta un dì)HWV156


ソプラノ用のコンティヌオ・カンタータですが、アリア→レチタティーヴォ→アリア という構成の短い作品。
ヘンデルがイタリアへ到着した直後、すなわち1706年にフィレンツェかヴェネツィアで作曲されたのではないか、と言われています。イタリア時代最初期のものだということでしょう。


歌詞大意

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振られ男のボヤキ節です。
主人公が思いを寄せるニーチェという女性は徹底的に物事を行う人のようで、追放しておいて(半径100m以内接近禁止とか)さらには置き去りにするように身を隠したりします。

主人公にしてみれば、「そこまでやるのか、そんなにダメ押ししなくてもよさそうなものだが・・・」ということなのでしょう。

ただニーチェの視点からするとどうでしょうか、この男はもしかするとしつこいストーカーかもしれません。だから彼女は「近くへ来ないで」と言いつつどこかへ隠れてしまうことで安全を図ったとも言えます。
そんな風に考えると冒頭のアリアにしても、ニーチェを安心させ油断させるためにうまいこと言っているのではないのか、との疑問が。
第2曲のレチタティーヴォに至っては、よくあるストーカーの言い分のようにも聞えてくるのです。

下の絵は、クロード・モネ作「雪のアルジャントゥイユ」(1875)。
上野の国立西洋美術館で撮影したものです。この美術館は常設展に限り、写真撮影OK(三脚とフラッシュの使用は不可)。
画像
     (ISO感度400  f 3.0  1/30秒  ホワイトバランス:蛍光灯)

この歌詞の主人公は、もう離れるからなどと安心させておいて、絵の黒い影の人物のごとく彼女の家にひそかに近づこうとするのではないか、と心配です(この絵はストーカーを描いたものではないでしょうが)。
ニーチェ、気をつけて!




参考資料
書籍
Ellen T. Harris「Handel as Orpheus」Harvard University Press(2001)







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