ヘンデルのカンタータ  歌詞の意味を考える

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zoom RSS イタリアへ(9)

<<   作成日時 : 2016/01/10 14:41   >>

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新年おめでとうございます。
イタリアの話もモタモタ書いているうちに年を越してしまいました。

2015年10月6日(火)の続きです。

アンデルセン作・森鴎外訳「即興詩人」の冒頭には、
「羅馬に往きしことある人はピアツツア・バルベリイニを知りたるべし。こは貝殻持てるトリイトンの神の像に造り倣したる、美しき噴井ある、大なる廣こうぢの名なり・・・」
とあります。

バルベリーニ広場(Piazza Barberini)はバルベリーニ宮に隣接しているので、このように書かれている以上「羅馬に往きしことある人」としては、行かざるべからず、です。
隣接しているといっても、屋敷の入口が広場に面しているわけではなく、門をでて右手の方へ数十メートルほど歩いて行きます。

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バルベリーニ広場とトリトンの泉(像の一番上を写しそこねた)

別に何の変哲もない広場。トリトンの噴水は例のベルニーニの作ということです。

「ピアッツァ」の訳を「廣こうぢ」にするとはさすが鴎外だと思います。
ヨーロッパの街のいわゆる「広場」は、道が部分的に広くなっている場所、と理解すれば「廣こうぢ」は適切な命名です。明治時代なら「広場」というと運動場や練兵場をイメージされてしまったでしょう。
この言葉が地下鉄の駅名(上野広小路)以外に定着しなかったのは惜しいですね。

噴水を見た後は、またローマの街歩きです。ちなみに比較的近くにある、有名なトレヴィの泉はまだ工事中でした。
昼食時間を大分すぎておなかもすいたので、通りがかりに見つけたバールで一息いれます。パニーノ型のサンドウィッチ各一個と飲み物はスプレムータで21ユーロ。

トリトーネ通り(Via del Tritone)をずっと歩いて行って、おなじみコルソ通りに突き当たった所がコロンナ広場(Piazza Colonna)。ヘンデルのパトロンでもあったコロンナ枢機卿とは関係なく、単にコロンナ(円柱)があるのでその名が付いているらしいです(枢機卿の屋敷であったパラッツォ・コロンナはヴェネツィア広場の方角)。

画像コロンナ広場 左端に見えているのが広場の名の由来である「マルコ・アウレリオの円柱 Colonna di Marco Aurelio」。塔の先端の方までレリーフが彫り込まれている。

さらにブラブラと歩いて行くと、カラヴァッジョの絵があるというサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)の前に出たのでちょっと覗いて行くことに。
ここは観光客にとっての有名スポットらしく、中は結構混雑していました。
目当てのカラヴァッジョ作品は、見る人の位置から向うへと伸びている壁面に掲げられているので、正面から見ることはできません。最大でも斜め45度の方向から眺められるだけです。

画像
カラヴァッジョ「聖マタイの召し出し」(ISO感度200 f2.8 1/3秒 ホワイトバランス:電球)

絵の時点でのマタイはまだ聖人ではないはずですが、絵のタイトルはなぜかこうなっているのですね。
斜めからでは見にくいので、ウェブ上にあった画像も掲出しておきます。
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税金取り立てを仕事にしていたマタイをイエスがリクルートした、という新約聖書の話を描いたものです。
右端で右腕を伸ばしている人がイエスですね。左端でテーブル上のお金を一心に勘定している若者がマタイだろうと言われています。
「おい、そこのお前、金なんか数えていないで俺と一緒に来い」と言っているのでしょう。
真ん中のヒゲのおっちゃんは、「ええっ、こいつですか、なんで?」。

教会の内部は金ぴかに装飾されています。
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この教会からナヴォナ広場はすぐです。
途中、パスティッチェリア・チンクエ・ルネというお菓子屋さんでお土産を買ったりしてのんびり歩いていくと、観光客でにぎやかなナヴォナ広場に出ました。

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上は有名なベルニーニ作「四大河川の泉」。


画像
   
これもベルニーニ、「ムーア人の泉」。

ここまで来ると、ホテルまでは10分もかからない距離。これでローマの街歩きも終了です。



(続く)

参考資料

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(森鴎外・訳)「即興詩人」岩波文庫(2011 第49刷)








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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ひろしまなぶさん、青木院長さん、とおっしゃるお二人から気持ち玉頂戴しております。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
koh da saitama
2016/01/12 16:25

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