ヘンデルのカンタータ  歌詞の意味を考える

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zoom RSS 「あなたが貞節?心変わりしないって?」

<<   作成日時 : 2011/06/08 17:31   >>

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今回取り上げる作品は、「怒りのカンタータ」ともいうべきものです。
ソプラノ用の作品でオーケストラの伴奏が付きます。1707年にローマで作曲されました。


「あなたが貞節?心変わりしないって?」(Tu fedel? Tu costante?)HWV171


「怒り」とは言っても、前回に取り上げた「ルクレツィア」のように深刻なものではないのですが。まあ、惚れたはれた、の世界です。

若い女性が不実で浮気な恋人に対してぶつけている怒りが歌われていますが、ただ怒っているだけではなく、まだまだ未練があってすぐには別れられない、と言う雰囲気です。

恋人のフィレーノは、主人公の女性はもとより、それ以外にも、フィッリやリコリ、リディアと言った女性といい仲であるような、なかなかのタマです。しかしそれにもかかわらず、「オレは貞節だ・・・」などど公言しているので、主人公の怒りが爆発したのですね。

「フィレーノ」と言う名はヘンデルのカンタータで頻出しますが、Shepherd(羊飼い)によくある名前なので、この作品もいわゆる「牧歌物」とか「Shepherd物」と称される内に入るものなのでしょう。

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      ピーテル・パヴェル・ルーベンス(1577−1640) 「Pastoral Scene」                         

 
冒頭に「ソナタ」と題されたシンフォニアが演奏されますが、これからして怒りの気持を込めて大股で歩きまわっているような感じです。
そして最初のレチタティーヴォの、「テュ・フェデール?テュ・コスタンテ? アア・ノネ・ヴェーロ(あなたが貞節?心変わりしないって?ああ、よく言うわね)」の怒りをぶつけるような激しい歌い出し、ここでもう引き込まれてしまいます。

3曲目のアリア以降も怒りはなかなか納まりませんが、それでも後になるにつれて、だんだんとあきらめの気持が生じてきます。第9曲(終曲)のアリアに至ると、愛がなくても以前のように自由な心でいられる、とかなり落ち着いた心境になっているようです。少し寂しそうですが。

曲の構成と歌詞の大意は次のとおりです。

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第5、7、9の3曲のアリアは舞曲で、グロッサ盤(歌唱エマヌエラ・ガッリ)の解説によると、第5曲はクーラント、第7曲はパスピエ、第9曲はメヌエット、とのことです。

また、これらの3曲のアリアはオペラ「ロドリーゴ」など、他の作品に転用されています。転用先は下表に。
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オワゾリール盤(歌唱エマ・カークビー 1985年)の解説に、第7曲のアリア(「Se non ti piace」)は「アレキサンダーの饗宴」の最終コーラスのもとになった、と書いてありますが、実際に聴いて見ると違う曲のような気がします。
表にも記載したように、このアリアは「アレキサンダー・・・」第2部・デュエットで歌唱の前後にあるリトルネロには使用されているのですが。

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